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夢がないのはダメ人間か?夢を持てない人に大切なメッセージ!

 

うちの小さな子供たちを見てると
本当に元気だなぁと思います。

よく笑ってよく泣いて、
バカみたいに走り回ってクルクルと回って…。

その姿を眺めてるだけで
自然と頬のあたりが緩んできます。

 

「オレにもあんな時期あったんだなぁ」

 

年齢を重ねると
野心や夢がなくなってしまうものですが、
最近は「夢がない」といって
自分はダメな人間だと悩む若者も多いそうです。

もし自分の子供がそんな悩みを持ったとしたら、
僕は何を言ってあげられるんだろうか?

今回は、
そんな夢についての話をしてみたいと思います。

 

夢がないのはダメ人間?

夢がないとダメ人間

 

  • 自分には夢がない…
  • どんな夢を持てばいいかわからない…

そんな人は意外と多いのではないでしょうか?

 

僕も46年間の人生を振り返れば

「人に言えるような夢がない」

そんな時期がほとんどでした。

とはいえ、結婚や遊びなど
幾つかの自分の願いは叶ってるので、
夢がないから暗い人生かというと
別にそういう訳でもありません。

割と幸せな人生を送れています。

実際、僕くらいの年齢で
穏やかな人生を送ってる人たちを見ても、
夢を語っている人の方が少数です。

なので、人に言えるような夢がなくても、
幸せな人生を送ることはできるでしょう。

ただ、結論から言うと、

夢を人と比べて不幸になる

というケースは多いと思います。

 

だから夢がないという人は
どこかで夢を手放して
しまったのかもしれません。

あるいは、
夢が立派なものでないといけないと
思い違いをしてるのかもしれません。

 

もちろん、夢がないことだって、
別に悪いことではありませんからね。

ただ、夢は決して
人と比べるものではないのです。

なので、誰にも伝えることのない
自分だけの夢を持ったって、
それは全然“アリ”だと思っています。

そう。夢は、

等身大のもので十分

ということですね。

 

実際、夢の大きさで
マウンティングしてくる人もいますし、
相手にそういうつもりがなくても
落ち込んでしまうことだってあります。

そういう人たちを避けるために

「自分は夢がない」

というスタンスを取ってもいい。

だから夢がなくたって
まったくダメ人間かというと
決してそういうことはないのです。

 

夢を持とうとしなくても大丈夫

長男1歳6ヶ月、中之島の公園にて

 

僕も若い頃は
女の子にモテたかったり、
お金持ちになりたかったり、
幸せになりたかったりと
漠然とした夢を持っていました。

その夢をいちいち
人に語ったりはしませんでしたが、
今の妻と出会い、家族を持てたことは、
僕の夢が叶った瞬間だと思っています。

「ああそう、それはよかったね」

と真顔で思われてしまいそうですが、
誰にでもそんな出来事の
1つや2つあるのではないでしょうか?

 

僕は音楽を聴きにクラブに行ったり
旅に出たりするのが好きだったのですが、
子供ができたら独身時代のような遊びは
どうでもよくなってしまいました。

たまには独身時代を懐かしんで
パーっと遊びにいきたい時もありますが、
今は親としての責任感がついて回るので
日々すべきことを一生懸命やるだけで精一杯。

時々、疲れに身を任せて

「自分には夢がないよなぁ」

って思うことも正直あります。

そう言うと誤解されるかもしれませんが、
ささやかな幸せは感じてるんだけれども
人生を熱狂させるような夢がないだけ。

そして、
もうそんな夢を持てないまま
いつかエネルギーが
枯渇する日がくるんじゃないかと
不安を抱えることもありました。

 

ただ、最近は、

そんな夢がない自分も悪くない

と思い直すようになってきました。

 

それは決して
自分の人生を投げ出したわけではなく、
夢を持ってる人を応援することに
生きがいを感じるようになってきたからです。

僕より早く目を覚まし、
部屋中を走り回った挙句、
録画しておいた
『ファインディング・ニモ』を
再生しろと言わんばかりに、

「んもっ!」

とリモコンを手渡してくる子供を見て、
思わず「フフッ」となってしまう。

 

ああ、夢って、意識して
持つようなもんじゃなかったっけな…。

子供の自由な姿を見て、
なんとなくそのことを思い出します。

そして、そのときはじめて、
夢に邁進していた過去の自分も
誰かのおかげで
成り立ってた事実を理解できる
のです。

 

今、僕には
これといった夢がありません。

けど、よく考えてみれば、
夢なんてそんなに
意識するものでもないかもしれない。

ひょっとしたら、再び、
自分自身が夢中になれる
何かが出てくるかもしれません。

それまでは、
誰かが夢を追う姿や
成長する姿を見ながら、
楽しく時間を過ごそうと思うのです。

夢を持てない人への大切なメッセージ

夢がない人のイメージ

 

職場でもお酒の席でも、
よく『夢を持て』的な話が出てきます。

夢を持たないと
悪い気にさせられるのは、
実は日本の風土的な問題だったりして…。

日本人というのは、何か目標を持ち
尻を叩かれて走るのが得意
だから、
それがずっと続いてるだけのことかもしれません。

 

よくよく考えてみると、
夢を叶える人より
夢が叶わなかった人の方が多いんだから、
夢を持つことが必ずしも正しいとは
言えない部分もありますからね。

だから、無理して
夢を持つ必要はないんじゃないでしょうか?

 

  • 「サッカーでプロを目指す」
  • 「声優を目指す」
  • 「年収3000万円を目指す」
  • 「英語をマスターする」
  • 「アメリカ大陸を車で横断する」

 

たとえば今、なーんにもない人が
誰かに感化されて
こういった夢を持ったとしましょう。

 

多分…。

いや、絶対に無理とは言いませんが、
やっぱりちょっと難しい…
ところがあるような気がします。

先にもお伝えしたように、
それは等身大の夢ではなく
誰かと比べて出てきた夢だから
だと思ってしまうからです。

 

じゃあ夢を持つなと言うのかいうと、
もちろんそういうことではありません。

やりたいことがあれば、
それにチャレンジすべきだと思います。

 

ただ、夢というのは
他人を圧倒するようなものではないってこと。

 

夢を持つけど叶わない人の多くは、
自分が人からスゴいと称賛されたいがために
その夢を持ったという人が大半です。

しかしそれよりも、
誰かの役に立つことや
自分の成長に繋がることをやる方が
大きな夢を持つことよりも大切なのです。

 

夢の多くは叶いません。

 

それが現実です。

先程例にあげた夢なんて、
きっとあなたの周りの人にとっては
どうでもいいことだからです。

声優になろうが、
英語が話せるようになろうが、
年収3000万円になろうが、
あなたに余程特別な才能を感じない限り、
誰も関心を持たないものなのです。

 

だから、
他人と比べるような夢なら
そんな夢がないからといって
悲観することなんて

なーんにもないってこと!

結局、
夢が形になる人なんて圧倒的に少ないし、
他人はそれに興味を持ってないんだから、
夢はあってもなくても
何も悩む必要がないということですね。

 

夢がない人は、
無理に夢を持つ必要はありません。

それよりも今必要とされてる場所で、
あなたがやれることを
一所懸命出し切っていくことが大切です。

 

「夢を持て!」という風潮に流されて、
自分を見失わないようにしましょう。

夢がなければ
成功しないわけではありません。

幸せの本質は
夢を持つかどうかではなく、
人との関わりが良好かどうかです。

夢がないなら、
今、自分がやれること、
一所懸命がんばっていけばいいだけです。

 

それもわからないなら、
誰かの力になれることに一所懸命になる。

誰かのために役に立つことをするのです。

 

その方が下手に夢を持つよりも
手応えのある未来が待っていると思いますよ。

他人にとってどうでもいい夢を持つより、
夢がなくても人の役に立つ人の方が
多くの人から感謝されるのは間違いないのですから。