今回は、体調不良でも休めない職場の功罪、というテーマで話をします。

 

誰も望んで体調不良になる人はいません。

しかしながら世の中には、体調を崩した人に休養よりも会社での義務を背負わせる風潮が、社会の淀みとなって漂っています。

 

それは今や暗黙のルールとなっていますが、やはり少し疑問を抱かざるを得ません。

もちろん、体調不良でも休めない職場の是非は人それぞれあるでしょう。

実際、ある程度の体調不良なら仕事に行くという選択もできますし、身体は大変ですが、結果的に仕事の穴を空けずに短期間で体調が回復するといったケースも多々あります。

 

ただ問題なのは、そんなおかしなルールが自分の中の常識となり、そういった連鎖が精神的に大きなストレスとなって山積していくことではないでしょうか?

これから、この問題作っている犯人について、話をしていきたいと思います。

体調不良でも休めない職場の功罪

体調不良でも休めない職場の功罪

私は15年くらいサラリーマンをしていましたが、体調不良で会社を休むのは悪いことだとずっと思っていました。

親の教育による影響も強いのかもしれませんが、体調が悪いから休むということに関しては、幼少期の頃からサラリーマン時代に至るまでの間、どこもあまり寛容ではなかったように思います。

 

サラリーマンは組織で働くので、自分が抜けた穴は誰かがカバーしなければなりません。

責任のある立場や重要な役職に就いている場合は、なかなか自分の代わりが見つからずに休みたい時でも休めないといった状況もあるものです。

 

私も基本的に少々の体調不良で仕事を休むことはありません。

サラリーマンには有給休暇制度がありますが、それでも余程のことがない限り、体調不良で仕事の穴を空けた記憶はほとんどないのです。

ただ、こんな風に話すと、「さぞかし意識が高いんだろう」と思うかもしれませんが、私は転職組で小さな会社ばかりで勤めていたため、単純に人員不足が理由で休めないケースが多かったのです。

 

休みたい!

 

と言っても、社長が絶対に首を縦に振らないような会社でばかり働いていたのです。

まさに体調不良でも休めない職場ばかりで、その代わり会社の常備薬を飲みまくって仕事をした私は、いつの間にか「体調不良で休む人間は根性なしだ」と横暴な考えを持つようになったのです。

今考えると、なんと素晴らしい社畜マインドなんだと嘲笑ってしまいますが、周りの人たちが見事に飼いならされているので仕方ありません。

 

たしかに、体調不良でも仕事を休まなかった自分を褒めてあげたい気持ちはあります。

長いサラリーマン生活で鍛え上げた社畜精神は、どこか誇らしげであり、体調不良の身体を鞭打つ自分を作り上げたのです。

しかしある時、その考え自体が間違っていたことに気がついたのです。

体調不良で休めないのはおかしい

体調不良で休めないのはおかしい

現在、私はインターネットを使ったビジネスで生活をしていますが、先日、夜中に熱が出て計画していた作業ができないことに非常に焦りを感じたことがありました。

その時、寒気と吐き気に冒されながら、独り言のように「がんばれ!」「負けるな!」「ちくしょう!」とずっと唸っていた自分にふと気づいたのです。

 

これって本当に正しいことなのだろうか?

 

もし、私の目の前に病床に伏した人がいたら、きっと「がんばれ!」とか「負けるな!」なんて言葉は言いません。

たとえ心の中でそんなことを思ったとしても、すぐにそんな考えは打ち消すはずです。

なのに、私は自分の身体に対しては非常に厳しく当たっているのです。

体調管理が徹底的でなかったにしろ、体調を崩したのは不可抗力であり、弱った身体にかける言葉としては何と身勝手な言葉なのだろうと我に返ったのです。

 

自分でビジネスを始めると、サラリーマンの時よりも責任感が強くなります。

仕事や作業を他人任せにはせず、ある程度管理しながら日々のスケジュールをこなしていくものです。

もちろんその時も、体調不良や不慮のケースなども考慮に入れて、余裕を持ったスケジュールを組んでいたので、多少体調を崩して休んだとしても何も問題がないはずでした。

だけど、私は弱っている自分の身体に対して容赦ない言葉を浴びせ続け、根性で身体を治そうとしていたのです。

 

か?

 

私はこれまで、体調不良で仕事を休めないのは職場の空気だと思っていたのですが、何の事はない、体調不良で仕事を休めなかったのは自分の心に余裕がなかったからでした。

もちろん、職場もそんな雰囲気だったのかもしれません。だけど本当は、職場の人達に心の中で責任を押し付けながら、仕事に行くという決断をしたのは私自身だったことに気づいたのです。

 

本当は体調不良でも休んでよかった。

結局、その時に”体調が悪いのに出勤させられた”という責任転嫁は、巡り巡って退職へとつながっていき、またそれをどこか別の職場で繰り返すという悪循環につながっていきます。

もうサラリーマンではないですが、私はようやくそのことに気づくことができました。

正しい指揮をとるのは誰だ!?

体調不良で正しい指揮をとるのは誰?

私は小児喘息だったこともあり、子供の頃からあまり身体が強くありませんでした。

ただ、20歳くらいから介護職に就く15年くらいの間、ジョギングを習慣化していたり、ジムに通ったりしていたので、40代になってからも人並みに健康な身体を維持することができています。

それでも年に4回くらいは体調を崩すのですが、そんな時でも仕事の穴を空けないことが絶対的に正しいかというと、決してそんなことはないと思っています。

 

私がネットビジネスで独立して3年の月日が経ちますが、今では体調管理も大事な仕事であるという考えに至っています。

ネットビジネスをしていると、健康であるからこそ作業が捗る部分があると感じます。つまり、健康だからこそ、ビジネスができるということなのです。

言い換えると、サラリーマンのように無責任な無茶はできないし、それを強要されることも、しなければならないということもないのです。一旦、体調を崩すと、それは自分以外の誰のせいにもすることができないので、本当の意味で自分の身体を労ってあげなければいけません。

 

世の中には、仕事が原因で過労死やらうつ病を招く悲劇も沢山あります。

自分のビジネスでもサラリーマンでも、仕事ができるということは身体があってこその話です。

いつもがんばってくれている身体が、体調不良で休息を訴えた時くらい、思い切って休ませてあげましょう。

 

身体が出すサインに対して、正しい指揮をとるのは会社の上司でもなく、職場の空気でもありません。

正しい指揮をとれるのは”自分”しかいないのです。

体調不良で休めない職場を言い訳に使おうが使うまいが、身体からのサインやメッセージを受け取れるのは自分自身以外にないのです。

 

たとえば、病院に行くべきだと判断したら、多少ツラくても行動を決断しなければなりませんし、頭が身体をケアすべき判断を下した時には、ベッドから出たくなくても出なければいけないこともある、ということですね。

もちろん、休むべき時に思い切って休むことも大事な決断であることは言うまでもありません。

 

仕事をしてくれている身体に感謝し、体調を崩した時は身体を労ってあげてください。

私もサラリーマン時代は無理をしてがんばってきました。だけど、周囲の人からはいつもと変わらない日常の風景です。もちろん職場にもよると思いますが、感謝することもされることもない日常では、神経をすり減らして疲弊していくばかりになってしまう危険が伴います。

 

もし、有給休暇を沢山残しているにもかかわらず、体調不良でも仕事に行かなければならないと考えているなら、その身体に一番厳しく当たっているのはあなた自身なのかもしれませんよ。

心と身体に休息を与えられる環境は、自分の力で作っていくしかないのですから。