『残酷すぎる成功法則』という本に、興味深いことが書かれてありました。

 

それは、引き寄せの法則は嘘である、ということ。

正確に言うと、引き寄せの法則について皆が勘違いしていることについて指摘している感じですが、そのことを知っているかどうかで引き寄せの法則の意味や使い方が変わるようなことは確かでしょう。

 

この『残酷すぎる成功法則』という本は、世の中の成功法則と言われているものに対して、それが果たして本当に真実であるかどうかを検証することをテーマに書かれてある本です。

まぁ、結構分厚い本なのですが、今回はその感想と、特に気になった引き寄せの法則に指摘された内容について紹介したいと思います。

残酷すぎる成功法則が指摘する間違いとは?

引き寄せの法則を実践する人

『残酷する成功法則(エリック・パーカー著)』は、原題が『Barking Up the Wrong Tree』となっており、「お門違い」とか「見当違い」といった意味のタイトルとなります。

要するに、世の中にある成功法則に関する勘違いや間違いを指摘しているわけですが、本書では様々なテーマの”成功法則あるある”をロジカルに検証しています。

 

僕も、本屋さんに並ぶ成功法則本や自己啓発本には少々懐疑的な部分を持っていたので、この『残酷すぎる成功法則』は頭の中にかかっていたモヤを蹴散らしてくれる面白さがありました。

まぁ、かなり分厚い本なので、興味のある方はぜひ読んで欲しいのですが、その中でも特に「我が意を得たり」と思ったことが2つあります。

ひとつは、「人はやらなかったことを最も後悔する」ということ。

もうひとつは、「願望を思い描いただけで叶う”引き寄せの法則”が失敗する理由」についてです。

 

まず「人はやらなかったことを最も後悔する」というのは、誰もが一度は耳にしたことがあるかと思うのですが、本書ではコーネル大学のティモシー・ギロヴィッチ心理学教授が次のように話していました。

人びとは、失敗したことより行動を起こさなかったことを2倍後悔するという。

 

引用元:残酷すぎる成功法則

その理由については、何も試みなかったことについては自分で正当化できないからなのだそうです。

 

きた、火の玉ストレート!

そうなんですよ。

言葉にすると当たり前のことだと感じるのですが、自分がやらなかったことに対して後悔ばかりが募ってしまう理由は『それを正当化することができないから』なんですよね。

失敗は何とか正当化させることができるけど、自分がやらなかったことに対して何も正当化できないのはただただツラい。さらに面白いことに、人間は年齢を経ていくうちに良いことだけを覚えていて、悪かったことを忘れてしまう性質があるので、単純に経験の多さが幸せにつながるということ。

 

ぐぬぬ…

こんなことを言われて行動できなけりゃチキンだぜ。

関係ないけど、チキンと変換しようと思ったら「遅筋」という言葉が出てきたぜ。

どうでもいいぜぇ~。

 

「人はやらなかったことを最も後悔する」という言葉は、直感的に「そうだな」と思わせてくれる部分はあるのですが、本書のようにロジカルに分析されていると理解が深まって面白いですよね。

そして、もうひとつ興味深かったのが、思えば願いが叶うという巷でまことしやかに噂されている”引き寄せの法則”についての考察です。

引き寄せの法則は”嘘”なのか?

頭の中がクリアになるイメージ

『残酷すぎる成功法則』では、「願いを思い描いただけでは願望は実現しない」という、引き寄せの法則に関して、正に”残酷すぎる成功法則”というタイトルに沿ったことが書かれてありました。

僕自身、引き寄せの法則は信じているのですが、「願望を頭に描き続けた”だけ”ですべてを引き寄せる」といった都合の良いところまでは信じていなかったので、これはかなり興味深い内容です。

 

ニューヨーク大学心理学教授のガブリエル・エッティンゲンによると、やはり「願望を頭に描き続けた”だけ”ですべてを引き寄せる」ということは“ない”とのこと。

 

やっぱりな…

そう思った御仁は多いかもしれません。

 

まず、人間の脳は『現実』と『イメージ』を混同する特性があるので、映画作品などのイメージの世界にのめり込んで満足感を得ることができます。そのため、引き寄せの法則でよく言われている『すでに願望が叶ったイメージ』をし続けていると、脳がすでに望みが実現されたと勘違いしてしまうとのこと。

そして、

努力しなくなる

という最悪の結果になるそうです。

 

要するに、夢ばかり見ていると行動が疎かになって、結果的にうまくいかないことになるので、引き寄せの法則でよく勘違いされているような、努力もなしに、ただ「思えば叶う」とか「紙に書いたら実現する」ということはないということですね。

たとえば、成績の悪い生徒が”成績でAをとったこと”ばかり夢見ていても、勉強時間が減った分だけ成績が落ちるし、平凡な社員が”理想の仕事に就いた自分”を夢見てばかりいても、行動しなければ理想の仕事に就くことはできない、といったことが言えるでしょう。

 

引き寄せの法則は嘘だと言う人の中には、このように”思うだけ”とか”紙に書いただけ”で願いが実現すると考えているようですが、『残酷すぎる成功法則』ではそのこと自体が間違いだと指摘しています。

つまり、いくら頭の中に願望をイメージし続けたとしても行動しなければ願いは叶わない、ということです。

 

言ってやったぜ、このやろう。

そして、夢ばかり見てんな、バカヤロウ。

行動してうまくいかないことがあっても、それでも願望をイメージし続けるというならわかるんですが、大体、努力もなしに願望を引き寄せるなんて虫が良い話ですからね。

やっぱり行動しなきゃ前には進めません。

 

『残酷すぎる成功法則』では、目標を達成するために次のようなことが書かれていました。

「ニューヨーク大学の心理学者、ピーター・ゴルヴィツァーとヴェロニカ・ブランドスタッターの研究によれば、たとえば、目標を達成するための行動をいつ、どこで、どのように取るかなど、ざっくりと計画しているだけで、学生たちが目標を実現できる確率が四〇%上がったという」

 

「ざっくりでも良いから、目標を達成するために計画を立てる」

それだけで目標を実現できる可能性が40%も上がるなら、絶対に計画は立てたほうが良いですよね。ちなみに目標を設定する方法については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

 

⇒本質目標を設定!ネットビジネスにおける目標の立て方を解説

 

巷にあふれる成功法則本の中でも、特に引き寄せの法則関連の本は取扱いに注意が必要です。

というのも、引き寄せの法則はあまりにも「イメージし続けるだけで願望が実現する」という部分だけがフィーチャーされすぎている気がするからです。

もちろん、注意深く内容を知ると”決してそうではない”ということがわかるのですが、今回紹介した『残酷すぎる成功法則』では、そういった勘違いに対してロジカルな視点で「NO」と突きつけたところが非常に良いのではないかと感じました。

その他、世の中の”あるある”成功法則に対してもロジカルな視点を与えてくれるので、興味深い内容となっていますよ。

気になった方はぜひご一読を。