幸せな記憶

幸せだと思えない人へ

人間には幸せな人と幸せでない人がいます。

また、どちらとも当てはまらない人もいるかもしれません。

私は、人間の幸福度は記憶力で決まると思っています。

幸福な瞬間、楽しい瞬間、嬉しい瞬間というのは、実は誰もが経験していることなのですが、それをどれだけ覚えているかが幸福に繋がっているのです。

たとえば、誕生日を祝ってもらって嬉しいという経験をしても、多くの人はそのことを忘れます。もちろん誕生日ではなくても、テストで良い点数を獲ったとか、初めて人を好きになった時でも構いません。ただ、人はそうした喜びの瞬間というものを忘れやすいのです。

この事を置き去りにすると、つい何も楽しいことがないとか、自分は不幸せな人間だと思い、心が元気でなくなってしまうのです。

幸福度は記憶力で決まる

遠い記憶のイメージ

人は忘れやすい生き物です。

これは短所でもあり、長所でもあります。

物忘れが多くて失敗することが多ければ短所として認識してしまいますが、辛いことや悲しい出来事をいつまでも覚えていたら前に進めなくなってしまいます。こうした時、人間の忘れやすいという特性は長所となるでしょう。

人の記憶は非常に曖昧であるのは『忘れる』という能力のためですが、残念ながらこの話だってあなたはいつか忘れてしまうのです。

ただ、そうであっても、あなたの幸せのために人間は忘れやすいということを覚えていて欲しいのです。

幸せなことも不幸せなことも、あなたはいつかそれを忘れて、そして自分を見失っていくことがあるかもしれないからです。

記憶力が幸福度に影響を与えることさえ、多くの人は忘れてしまいます。いい話だなと思ったとしても、やがてそれを忘れてしまうのは人間の性なのです。

では一体、どうすればいいのでしょうか?

感謝の意味

よく成功するには感謝が必要だとか、幸せになるためには感謝が必要だと言われます。

しかし、感謝の意味を知らなければ、あなたはきっと感謝することを忘れてしまうかもしれません。その可能性が高いのです。

感謝という行為は、非の打ち所がないほど正しい行為であるが故に、なぜ感謝しなくてはいけないかが抜けている人は非常に多いものです。そして、なぜ感謝しなければならないかというと、楽しかったり嬉しかった出来事を忘れないためです。

感謝というのは、自分が幸せだと感じたことを反芻する(繰り返し頭で巡らす)ことによって、幸せな記憶を定着させることなのです。そして、やがてその幸せが蓄積されていった時、自分の人生が非常に有り難いものであることを実感することができるのです。

巷で言われている『幸せになりたければ感謝しよう』というのは、実は自分の中の幸せな出来事についての記憶力を高めることです。

人は忘れやすい生き物です。

だからできるだけ幸せな記憶をとどめておきたいと考えることこそが『感謝』なのではないでしょうか?

一度、悩みがなかった小学生辺りまで遡って楽しいことを思い出して、忘れないように何度も反芻してみてください。胸がぎゅーっと苦しくなることがあれば、きっとそれが感謝ですから。